借金の消滅時効の援用
定められた期間が経つことで時効に必要な時間的な条件は成立しますが、借金の時効が適用されるには、 行わなければならないことがあります。借りた相手に時効が成立したことを宣言しなければ、借金の時効は成り立ちません。 時効の利益を受けることをはっきりと相手に伝えましょう。これを借金の消滅時効の援用といいます。
キャッシング会社などは、消滅時効の援用がない限りは時効までの年月が経っていても素知らぬ顔で返済を求めてくるようです。借金は、 消滅時効に必要な時間が経過したからといって即無効にはなりません。従って、 キャッシング会社側としてはもし可能ならばと返済を求めてくるのです。消滅時効は返済をすることで喪失しますので、 キャッシング会社の催促に従って返済する時は気をつけましょう。
正式に時効を使って借金をなくすためには、送ったという証明が可能な内容証明郵便を使って援用をしましょう。 郵便物の一種である内容証明郵便は、配達の月日、誰から誰あてに、どのような内容の文書が出されたかを郵便局が証明してくれるものです。 受け取り拒否や不在時は郵便局に一旦持ち帰り、一週間経っても取りにこない場合は通知人に戻されます。 出し方を間違えないように気をつけながら、内容証明郵便を出しましょう。借金の時効の権利を援用するためには、 このようにして消滅時効のことを相手に対して表明しておきましょう。