借金返済を延滞すると

小説やドラマで、取り立て屋が借金返済を求めて脅迫まがいに行動をするシーンはよくありますが、現実はそれほど過激ではありません。 借金返済が遅れるとどうなるのでしょう。借りたお金が返せず利子や延滞金が膨らんでいくことは精神的にいいはずがありません。また、 ごく一部の悪質な手口の業者は脅迫すれすれに行動で返済を迫ってくるようです。賃金業者は、法律で暴力団員を取り立てなどに従事させたり、 業務補助として起用することが禁止されています。この法律に触れた場合、 1年以下の懲役もしくは300万以下の罰金または併科の罰則対象になります。

もし借金の返済がなされなかった場合、返済期日の翌日に業者側が電話がかかってくるというパターンが一般的です。 本人が電話口に出なければ会社名をいわないところもあります。物柔らかな態度で、どうして返済が遅れたかを聞かれます。この電話の目的は、 いつ返済するかを約束させることです。1週間以上待ってくれることはまずないと考えていいでしょう。2、3日以内の返済が求められます。 そして実際に2、3日以内に入金がなく借金返済が延滞されると、また電話がかかってきます。返済があるまでこの繰り返しです。

延滞を続けていると、週一ほとのペースで封書での督促が来るようになります。大手の金融会社は大体このパターンですが、 中堅以下の会社の場合、電話での態度はもっと高圧的です。その後も延滞が続くと、個別訪問による取り立てが始まります。 生活パターンの聞き込みや身辺調査もどんどん行われ、最終的には戸籍調査もあります。3ヶ月の延滞と12ヶ月の延滞は、 キャッシング審査の情報を蓄積している信用情報会社に事故情報として載せられます。これによって、 新規のキャッシング利用時の審査が通らなくなります。この延滞記録は借金完済後も数年間は残り続けます。最後に出てくるのが裁判所です。 このような取り立てを全て無視し延滞を続けると、裁判を経由しての差し押さえがなされることになります。差し押さえを逃れ、 借金を完全に踏み倒すには、家も暮らしも現在属している社会を全て捨て、どこかに逃げることしかないのかもしれません。

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